CREEDOなるにはトークとは?


「〇〇になるには?」をキーワードに、なりたいキャリアを実現した方のリアルな経験談を聞くことができる定期イベントです。働き方が多様になり、キャリアの選択肢も増えている今の時代。しかし、未経験職種や新しいワークスタイルへの転身をかなえる方法はまだまだ不透明です。「自分らしいキャリアを求めて挑戦する人を応援したい!」 そんな思いから、CREEDOなるにはトークは始まりました。あなたの気になる「〇〇になるには?」をライブ配信で毎週お届けします!


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#18のテーマは「自分らしいキャリアと出産育児を両立するには?」。


いつかは出産育児をしたいと考えてはいるものの、「やりたい仕事を続けられるのか」「どんな働き方が自分に合うんだろう」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
このイベントでは、会社勤めでさまざまな働き方を選択してきたワーキングマザーのゲスト3名をお迎えし、育児と両立しながら自分らしいキャリアを見つける方法、両立のコツなどをお話しいただきました!


ゲスト プロフィール






  • 真玉橋 和さん



    沖縄石垣島出身で大学から東京へ。
    早稲田大学卒業後、株式会社リクルートキャリア に入社。メディア営業を担当する。
    営業では、新人賞、MVPを受賞。仕事が波にのってきたタイミングで予想していなかった妊娠。
    25歳の時に育休取得後、26歳で復職し、現在も営業として働く。






  • 諏訪間 佳澄さん


    美容系企業の総合職、BPO企業での法人顧客向けカスタマーサポートやメンバー育成を経験。
    受け身のカスタマーサポートに疑問を感じ、株式会社ビズリーチへ転職。
    ビズリーチではカスタマーサービス企画、採用コンサルタント、セールス、カスタマーサクセスと多岐に渡る業務を担当。
    プライベートでは結婚、出産を経験する。既存の働き方や両立に課題を感じ、4ヶ月でベルフェイス株式会社へ転職。
    現在は1歳9ヶ月の娘を育てながら、カスタマーサクセスに従事する。






  • 吉永 里美さん


    1993年生まれ、横浜在住二児の母。
    大学3年時に第一子を出産、1年間の育児休学を経て復学、「学生ママ」に。
    復学後はスリール株式会社にてインターンシップ運営を経験。子育てをしながら家庭と仕事の両立のリアルを学ぶ。
    大学卒業後は新卒でセキュリティ・ネットワーク製品を取り扱うIT企業に就職、現在まで営業・企画・事務・教育などに携わる。
    2019年に第二子出産、育休中にマドレボニータ横浜鎌倉クラス広報、育休コミュニティMIRAISにて広報・プロモーションなどに従事。
    復職後はパラレルキャリアとして、オンライン司会やインタビュアー、宅録ナレーターなど活動中。
    将来の夢はラジオパーソナリティになること。人生のテーマは「人生の選択肢を増やす」。




モデレーター プロフィール






  • 藤井 蓮


    社会人でもOB訪問できるキャリアシェアサービス『CREEDO (クリード) 』を運営する株式会社ブルーブレイズ取締役。新卒で株式会社メンバーズに入社しECサイトの構築・運用やSNS運用のWebディレクターを経験。ブルーブレイズを共同創業し、現在はCREEDOのサービスデザイナー等を務める。







この4人で、イベントをお届けしました!

Q. 出産後、いまの働き方を選んだ理由は何ですか?



真玉橋:私は出産前と同じ会社の同じ部署に復帰しました。出産時がちょうど営業として波に乗っていたタイミングだったんですね。育休中に「私ってこんなに働くことが好きだったんだな」と実感して、仕事で後悔しないようにしたいと思い、復職を選びました。もともとは朝早くから夜遅くまで働く生活。ただ、子どもがいるとそういうわけにはいかないので、短い時間でも同じ成果を出すためにどうするか、ゴールから逆算して動く意識がついたかなと思います。復職前は同じように成果を出すのは難しいかなと思っていたんですが、結果的に営業成績も維持できています。また、仕事は今まで自分の満足いくまでやることにこだわっていましたが、出産後は時間の制限もあり、8割でも良いからとりあえず時間内に出す、できないものは率直にできないと伝えるなど、割り切れるようになりましたね。



諏訪間:私は出産後に転職という道を選択しています。前職では、基本的に出社することが必須だったため、どうしても業務の幅が狭まってしまったり、仕事が保育園のお迎え時間ぎりぎりになってしまったりして、心の余裕がなくなってしまったんです。また、出産後9ヶ月で復職したこともあって、子どもが体調を崩すことが2~3週間に1度あり、それぞれ2~3日休まないといけなくて。出社が必要な仕事だと、できることが狭まるなと思い、転職を決めました。偶然近いタイミングで夫もテレワークになったので、お互いに家事育児を分担できるようになったのは良かったですね。



吉永:私は、2人目の育休をとったことがきっかけでパラレルキャリアを選択しました。育休で本業から離れている間に、社外のことに目を向ける時間が増えたので、復職後に本業一本になるのももったいないと思い、パラレルキャリアを継続しています。本業は今年の2月に復職しましたが、時短かつ在宅で仕事をしています。



Q. 女性がキャリアと出産育児を両立できるようにするためにそのパートナーとしてできることも考えていきたいです。



藤井:育児と仕事を両立するために、配偶者の方と決めているルールはありますか?



諏訪間:私たちは基本的にすべて役割分担をしています。とはいえ、どちらかができないときは代われるように、私の担当していることは夫もできますし、逆もしかりです。50:50で家事育児をやることが重要だと思っているので、役割分担は我が家で一番工夫しているところですね。



藤井:具体的にどのように役割分担していますか?



諏訪間:いろいろ試行錯誤したんですが、向き不向きはあると思っていて。たとえば夫は食器洗いが苦手なので、私が担当しています。生産性を見た上で、どちらがやるか決めています。



吉永:我が家の場合、家事育児は私が7~8割担当しています。夫が夜勤のある仕事をしているので、どうしても家のことをできない時間があって。その分平日に休みがあることもあるので、できる日はまるっとお任せしていますね。以前は「なんで自分からやってくれないんだろう」と思ったこともあったんですが、ちゃんと言わないと気づかないと分かってからは、お互いにやってほしいことをしっかり言うようになりました。



藤井:最初のルールづくりをしていくにあたって、どんなコミュニケーションを取っていきましたか?



吉永:私自身は、目の前に子供がいて子育てできるようにならざるをえない状態だったので、叩き上げでできるようになって。夫が父親としての自覚を持つのは、私と比べてちょっと時間がかかったので、私が上司、夫が部下のような感じで、少しずつ教えて分担できるようにしていきました(笑)。



真玉橋:我が家では、家事の部分はすべて私がやっているんですが、子育ては半分にしようと決めています。朝は夫が担当、夜は私が担当です。時間で分けることによって、それぞれのルーティーンができて、効率よくこなせるようになりました。あとは、ルールとして「ごきげんに生活する」というのを大切にしていますね。意見が合わなくなったときはお酒を飲みながら二人で会議して、解決するようにしています(笑)。



藤井:みなさんそれぞれのルールをお伺いできましたが、いま配偶者の方に求めることは何ですか?



吉永:能力的にはある程度家事育児を任せられるようになってきたんですが、気持ちの面ではサブという意識だなと感じるので、もう少し主体的になってほしいなと思うことはありますね。



真玉橋:計画的に予定を組んで行動してもらうことですね。急に飲み会が入って育児をバトンタッチしないといけなかったりすると、できるだけ早く予定を立ててほしいなと思います(笑)。



諏訪間:私の場合、いま求めることはあまりないですが、吉永さんが仰っていた主体性の部分は共感できます。目の前にある物事はしっかりこなしてくれるんですが、未来を想像して次に発生することを予測して準備する、といったことは言わないとやってくれないことが多いので、もう少し主体性を持って考えてくれると嬉しいですね。あとは、「パートナーとしてできること」を考えるとすると、自分にどうしても不向きな家事がある場合は、外注することを奥様に提案するのも旦那様からできることなのかなと思います。

Q. 副業禁止の大企業勤務です。育児と両立可能なキャリアを探し始めるのは、いつから始められていましたか?



吉永:副業禁止とのことなので、何から始めたらいいか悩んでいらっしゃるんですかね。「パラレルキャリア」というとハードルが高く聞こえてしまうかもしれませんが、私は、本業以外でも人の役に立つことがパラレルキャリアだと捉えていて。プロボノやボランティア、所属しているコミュニティの中で主体的に動くなどは、報酬を得ているわけではないので、副業禁止でも始められることなのかなと思います。ママさんは忙しいので、時間がプラスアルファになる副業となると難しいですよね。まずは時間の使い方を整理してみるのがおすすめです。より時間が欲しい場合は、シッターさんに依頼するなどして時間を捻出すると良いと思います。



藤井:吉永さんがお仕事の時間を捻出するために工夫していることは何ですか?



吉永:私は仕事を入れる時間、入れない時間をかなり意識していますね。家族の時間に仕事をしてしまうと、仕事とプライベートの境目が曖昧になってしまうので。会社の勤務時間は会社の仕事を行い、子どもを保育園に送ってから始業までの時間だったり、昼休みの時間を有効活用して複業を行っています。



諏訪間:育休中は大人と話す機会が少なくなるので、今後のキャリアについて悩む方が多いと思います。私の場合は、育休中にいろいろな企業の面談をオンラインで受けて、その会社に入社したらどんなキャリアが考えられるのか、自分が市場価値はどれくらいなのかを計っていました。今後のキャリア像がぼんやりしているのであれば、自分が感じている課題を振り返った上で、それを解決できる環境や働き方を考えてみるのが良いと思います。



真玉橋:私は、今の会社で働き続けたかったので、そのためにどうしたら良いかを考えていましたね。所属していたのが育児を経験していない男性ばかりの営業部隊だったので、そもそも両立は無理なんじゃないかと思ったこともありましたが、周りの男性社員も意外と理解してくれて。限られた時間の中でどう成果を出すか、上司に相談して工夫していきました。産休に入る前がすごく不安だったので、会社の制度について人事に聞いたり、他の部署で働いているママさんにどうやって仕事と育児を両立しているのか直接聞きににいったりして、自分が育休後も同じように働くイメージを掴んでいきました。やっぱり初めての出産育児だと、自分の頭の中だけでは解決策は見つからないので、先輩ママさんたちに聞くのが一番だなと思います。



Q. 結婚前、結婚後(出産前)、出産後でキャリアに対して意識や価値観は変わりましたか?変わった場合、どんな風に変わりましたか?



諏訪間:結婚前と出産後でかなり大きく価値観が変わりましたね。結婚後までは自己成長や会社のチームの成長に対する意識が強かったんですが、出産後は、子どものために日本という国をより良くしたいという想いや、子どもを産んで自分の時間が少なくなって、より多くの人が生産性を上げられるような仕組みを作りたいという意識に変わりました。



吉永:私の場合、1人目の出産は学生だったので、出産するまではキャリアに対するイメージがすごくぼんやりしていたんですよね。出産したことで、働くのか専業主婦になるのかといったところから、すごく考えるようになりました。結果的に私自身が自立していることが一番家族のためになると思って、正社員で新卒入社する選択をしました。子どもがいることで就職活動にに支障が出ることは意外となかったです。ただ、残業時間や通勤時間はやはり気になったので、通勤時間の短い職場を選ぶことは意識しました。



真玉橋:私は出産前後で意識が変わりました。出産前は仕事のことしか考えていなくて、とにかく1秒でも速く成長したいタイプの人間で(笑)。出産後は、プライベートもすごく大事だなと思って、「幸せになるために仕事をする」という考え方に変わりましたね。以前は目の前の仕事にがむしゃらに取り組むという姿勢だったのが、今は子どもが何歳のときにどうしたいかを考えるようになって、長期的なキャリア像に具体性が出るようになりました。

Q. 仕事と育児を両立する中で悩んだことと、それを脱した方法を教えてください。



吉永:子どもが熱を出してしばらく休む必要があると、どうしても仕事との間で悩みます。また、「小1の壁」と言われるように、小学生になったときに大きくライフスタイルが変わる可能性があるので、その点で不安になることはありますね。ただ、「やってみないとわからないよね」という精神でいつも悩みを払拭しています。



諏訪間:直近では大きな悩みはあまりないですが、やっぱり子どもが頻繁に発熱して、どうしても出社できないときは悩みましたね。「子育てとキャリアどちらかを選ばないといけないのか?」と。両方得ようとすること自体がわがままだと思われるんじゃないかという葛藤もありました。私の場合は、転職してさまざまな環境の変化があったとことで解決できたかなと思います。



真玉橋:今は大きい悩みは意外とないですね。どちらかというと、出産前の方がすごく悩みました。ただ、上司からの「復職した後のママさんって、仕事でもすごく強いよ」という言葉にすごく勇気付けられて。復職してみたら想像していたよりも意外と平気で、工夫することでなんとかついていけるようになりました。

Q. 今後はどんなキャリアを描いていますか?



真玉橋:仕事の面では、復職して半年も経っていない状態なので、しっかりスキルをつけていきたいですね。やりきったと思えるまで、当分は現職で働き続けるつもりです。今は私も夫も両親が近くに住んでいないですが、今後も仕事を続けていくために、子どもが体調を崩したときなどに両親のサポートが得られる環境がつくれるよう、会社に転勤をかけあっています。



吉永:私は、働くことの意味は家族のためと自分のためにあるなと思っていて。家族のために、自分自身が自立していられるように。自分のために、成長やステップアップの実感を得て、自分を好きでいられるように。そういう想いで、仕事を続けたいですね。今後は転職の可能性もありますし、パラレルキャリアをより強化していくかもしれない。柔軟に考えていきたいと思います。私自身、個人事業主よりは、会社の中で仕事をするほうが向いているので、会社には勤めながらパラレルキャリアで自己実現していきたいなと考えています。



諏訪間:今は2つ思い描いています。1つ目が、複数の収入源を持てる体制づくり。今は本業一本ですが、フリーランスや起業も含めてパラレルキャリアを考えたいと思っています。2つ目は、世の中をより良くしたいという想いがあるので、それが実現できる仕事を始めること。具体的には、ワーキングペアレンツにより多くの選択肢を提供できるサービスをやっていきたいですね。


藤井:みなさん、ご質問、ご回答ありがとうございました!

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このイベントでは、会社勤めでさまざまな働き方を選択してきたワーキングマザーのゲスト3名をお迎えし、育児と両立しながら自分らしいキャリアを見つける方法、両立のコツなどをお話しいただきました!


今回のゲストには、CREEDOで直接お話を聞くことができます。さらに詳しい内容を聞いてみたい方はぜひこちらからプロフィールをご覧ください👇


◆真玉橋 和さんのプロフィールを見る


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