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ライフイベントが与えるインパクトと、キャリア形成の関係について。

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稲住 大輔

大手通信系グループIT企業 人事総務部

人事や採用の仕事を通して、これまで多くの人の“キャリアの歩み”に関わってきた。

採用の仕事では、選考や面接のプロセスで、求職者のキャリアに対する考え方や希望、そして悩みや理想などに、向き合う機会が多い。

社内のキャリア面談や相談、異動や評価といったタレントマネジメントにおいても、従業員のキャリア思考や、目指したい方向などを知ることは、とても大事なことである。

求職者も、既存の従業員も、“キャリアの歩み”は人それぞれで、考え方や歩み方も男女や年代問わず様々だ。


しかし、ライフイベントが起こった際の、キャリア形成へ与えるインパクトは男女で大きく異なると感じている。

一般的なライフイベントは、就職、結婚、妊娠、出産、育児などが挙げられる。

就職と結婚は、イベントのインパクトにおける性別の差はほとんどないだろう。

ただ、妊娠、出産については、女性の方が男性よりも受けるインパクトが大きい傾向にある。
それは、考えてみたら当たり前だ。
子供を身ごもる(妊娠)のも、産む(出産)のも、男性ではなく女性だからだ。

もちろん、男性でも、妻の妊娠、出産により、影響を受けることには変わりない。
しかし、実際に新たな命を宿し、十月十日の間一緒に過ごし、お腹を痛めて産むことと、傍で寄り添っている(だけ)とは、インパクトの大きさに差が無い訳がない。

女性は、最低でも産前産後のおよそ3ヶ月間は、新たな命を誕生させることに専念することになるため、仕事を休職したり、時には退職することとなる。
妊娠・出産のライフイベントにより、環境の変化が必然的に起こるのだ。

一方、男性の場合、妻が妊娠、出産となっても、大体の人は仕事を辞めることなく、基本的にはこれまでと変わらない毎日を過ごすこととなる。
もちろん、妻のサポートのため、残業を減らしたり、働き方を見直すなどの工夫はあるかもしれないが、環境が変わるといった大きな変化までには至らない。

出産後の育児においても、まだまだ育児休暇の取得は女性がメインとなっているため、変化のインパクトは男性よりも女性が大きく受けるだろう。

ライフイベントの与えるインパクトが、男女でこれだけの差が生じるのだ。
そのため、「男性よりも女性の方が、自身のキャリア形成に対して主体的である」と感じることが多い。

女性の場合、上述したとおり、起こりうるライフイベントが直接的に自身のキャリアに影響を受けるため、その“歩み方”にかなり真剣に向き合う機会が多い。
ライフイベントの度に、キャリアリセットの可能性が発生してしまうのだ。

一方、男性の場合、ライフイベントにより責任が増したり、働き方を見直したりと、少なからず影響は受けるものの、環境の変化やキャリアの断絶が大きく起こる訳では無い。
出産日に立ち会って、少し休暇を貰って、また同じ日常のスタートだ。
見方によっては、これまでの延長線上の毎日であることに変わりないのだ。


就職、結婚、妊娠、出産、育児といった、多くの人が人生で経験するであろう「ライフイベント」。
その与えるインパクトの大きさと、キャリア形成への影響に、男女差があるのは紛れもない事実だ。


女性は、必然的に自らのキャリア形成に向き合う機会が多くなる。

では、男性はどうか。
気付いたら「何となくの“今”」的なキャリアの歩みになっていないだろうか。
「今のままじゃあダメだ」と思いながらも、ズルズルと時間だけが経過していく…。

流れに身を任せる人生も悪くはない。
しかし、キャリアオーナーシップの重要性が叫ばれる今、主体的にキャリアの歩みを決めていく人生も、これまた刺激的で楽しいのではないか。

*INAZUMAN*

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稲住 大輔

大手通信系グループIT企業 人事総務部

国立大学卒業後、損害保険会社に入社。在籍した10 年間で営業、業務企画、東京支店等を幅広く経験。 その後、国家資格キャリアコンサルタントの資格取得をきっかけに、人事担当として楽天グループのFi...

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